皮を被っていたのは私の心

 高校を卒業するまで、包茎の意味も知らずに、女性の裸にドキドキすることはあっても、それ以上は全く宇宙的な事のように思えるほどの、奥手だったのです。もう30年以上も昔の話ですけど。

せめて20歳になる前に、それなりの経験をと、職場の先輩に連れられて行った、然るべき場所にて思い知ったことは、その痛さ、でした。おかげで挿入と言う儀式は終えても、射精までは至らず、中途半端な初体験となったのでした。

痛さの理由は、何かと申しますと、ヴェールを纏った恥ずかしがりやのイチモツそのものに在ったのでした。嗚呼、これが包茎という事か!そういえば高校時代も友人がよく言っていた。恥ずかし気も無く話題に挙げて、仮性だ、真性だ、と。僕はちょっと成績が良かったもので、あまりそういう話に乗らなかったのです。

病気の原因にもなるから、これはしっかり手術しといた方がいいよ!とお店の親切なお姉さんに諭されて、勇気を奮い立たせて、その道のクリニックへと向かったのでした。綺麗な看護婦さんがたくさん居て、あちらの方も奮い立ったのは言うまでもありません。高校代から気取ることなく、あけすけに友達付き合いしておけば、初体験ももっと心地良いものになったのかもしれません。心に嘘をつかぬよう、あすこに皮を被らぬよう、キモに命じました。

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